予防医療

口からはじめる健康づくり

 人は生きるために、消化器と呼ばれる臓器を使って身体を造り、動かすための栄養を採り、呼吸器という臓器を使って酸素を取り込んでいます。また「ヒト」という動物ではなく、感情を持つ「人」としてコミュニケーションをとり社会の中で生きています。これらに最も深く関わる臓器が「口」です。
ですから口という臓器を健康に成長発達させ、自信を持って自己表現をできるようにすることは、健康で豊かな生活をおくるために不可欠です。そして歯を大切にし、お口の健康を維持することは、身体全体を調和させる健康な身体づくりにもつながります。
この点に着目し、当院が推奨する歯科医療は、予防医療の観点から重要とされる4つの要素に配慮した豊かな生涯を支援する総合医療です。病気を未然に予防し、生涯を自分の歯で過ごしたいと考えている方に、高度な歯科技術でアプローチする全身の健康を見据えた予防医療として提供いたします。

歯科領域が担う予防医療

身体に病気が発生するプロセスは「感染」と「栄養失調」です。

口という臓器がこの2つの要素に対して管理すべき要素が医療内容のコンテンツとなります。


 ①感染源対策:病巣感染による病気の発症を抑えるために行う治療
 ②消化器としての口の機能の育成・回復・維持
 ③呼吸器としての鼻と喉の機能の育成・回復
 ④身体の健康維持のための栄養摂取の支援(詳しくは下記をクリック↓)

予防医療

予防医療と歯科矯正

矯正治療は永久歯の生え替わりまでに行う第1期治療と、永久歯が生えそろい顎の成長が完了した時期以降に行う第2期治療とにより提供されます。

    • 第1期矯正治療の予防医療における目標

上咽頭感染の予防
  上咽頭(鼻と喉の連絡部分)は病気の感染源として注目される場所です。成長発達の過程において、嚥下動作における「舌」の使い方の間違った学習や上顎骨の成長不足による狭い鼻腔、また口呼吸などにより上咽頭は狭くなってしまいます。これは上咽頭での細菌の滞留を招き、病気の感染源となってしまいます。2歳頃から15歳頃までの成長期における矯正治療では、上顎骨の適正な成長と筋肉の正しい使い方の学習を支援することで上咽頭の通気量を拡大し、感染源としてのリスクを軽減します。

いびきと睡眠時無呼吸症の予防
  小さな顎は、下顎の内側に位置する舌のスペースを阻害します。また誤った嚥下動作の学習は、舌の位置の低位化を招き、呼吸器と消化器がともに利用する中咽頭部での舌による閉鎖を引き起こします。この初期状態がいびきであり、いびきが重症化した状態が睡眠時無呼吸症です。
  旧来の矯正治療では、顎の成長完了を待ち顎が小さく育ったことに対応して歯を間引き、小さな歯列として歯を整えて並べるという方法を採用していましたが、根本の問題である顎自体の大きさを確保し、呼吸器としての機能を損なわないように支援します。

  ※第1期矯正治療を行うことは、矯正治療における患者さんの身体的・経済的負担を軽減し、なおかつヒトという動物における正しい機能の獲得を促します。

    • 第2期矯正治療の予防医療における目標

正しいかみ合わせの確保
  ヒトは2足歩行をするため、大変重たい頭を頸の上にのせています。このため頭を支える筋肉には大きな負担が集中しますが、この頭を支えるとき少しのバランスが崩れることでも筋肉の緊張バランスが乱れてしまいます。これに関わるのが「かみ合わせ」です。上下の歯の接触関係は、顎関節を基準として正しい位置で確保されなければなりません。その精度は30ミクロン、1ミリの1000分の30のレベルです。この位置がずれることで筋肉には余分な負荷が加わり、肩こりや頭痛とを引き起こしたりします。
さらに顎の動きは上下の歯のすり合わせにより制御されており、このすり合わせが歯に加わる大きな力を適切に受け止めるとともに、不必要な力は受け流すようにしています。不完全なかみ合わせは、歯ぎしりや食いしばりの原因となり、過剰な歯の磨り減り、知覚過敏、歯の破折、歯を支える骨の破壊などを引き起こします。
壊れない口を作ることは、健康で豊かな生活を支える臓器を作ることであり、このような状態を確保します。

美しい口元の確保
  会話をするとき相手の視線は7割ほども口元に注がれています。口はコミュニケーションのための道具であり、人としての情緒を表現する重要な臓器です。このため、美しく自然観を持っていることが重要であり、適切に個性を表現していることが不可欠です。
  第2期矯正治療では、患者さんが期待する自己表現の一部として人前で自身をもって笑うことができる状態を手に入れていただくことが目標となります。
ける正しい機能の獲得を促します。

衛生管理のしやすい環境の確保
  病巣感染源として配慮しなくてはならない一つが歯周病です。歯周病と全身疾患の関係は多岐にわたりますが、歯周病は歯と歯ぐきの境界部に付着した細菌が原因であり、この病気を予防するには口の中の清掃性を高める必要があります。歯並びが乱れた状態では清掃性が悪く、歯周病を引き起こしやすくなります。
第2期矯正治療では、患者さんがお口の衛生管理をしやすい状態にすることが目標となります。

予防型総合歯科

口を健康に維持するため、衛生管理とかみ合わせに配慮した歯科治療

  • トラブルの原因を取り除く根治治療で、再発を予防する
  • 失った歯を修復し、咬合機能と審美性を回復させる
  • 治療後のメンテナンスで、問題の発生を未然に回避する

足立式POS歯科医療

生涯を通して、自分の歯で過ごすための医療展開

  医療展開における世界標準の概念は、患者さん中心の医療です。患者さん中心の医療とは、患者さんの期待に添った医療結果であることと、その医療展開において患者さんの権利が守られていることです。
 患者さんの期待は人それぞれですが、共通してどなたにも共通した結果は、健康で快適に人生の終わりまで自分の歯が使い続けられ、豊かな生活が手に入ることでしょう。患者さんの権利が守られているということは、医療内容の決定において患者さん自身が参加できることにほかなりません。
 これら2つの要素を踏まえ、患者さんのライフステージに応じて提供されるよう整理された医療展開が足立式POS歯科医療です。

生涯を通して、自分の歯で過ごすための医療展開

  医療展開における世界標準の概念は、患者さん中心の医療です。患者さん中心の医療とは、患者さんの期待に添った医療結果であることと、その医療展開において患者さんの権利が守られていることです。
 患者さんの期待は人それぞれですが、共通してどなたにも共通した結果は、健康で快適に人生の終わりまで自分の歯が使い続けられ、豊かな生活が手に入ることでしょう。患者さんの権利が守られているということは、医療内容の決定において患者さん自身が参加できることにほかなりません。
 これら2つの要素を踏まえ、患者さんのライフステージに応じて提供されるよう整理された医療展開が足立式POS歯科医療です。

ライフステージに応じて提供される医療内容

  • 乳児期の機能育成・感染予防で口腔環境を整える
  • 乳歯~永久歯の生え替わり期矯正で歯・顎骨の成長を促す
  • 永久歯列の調整・感染予防で口腔トラブルを未然に回避する
  • 食事管理・メンテナンスによる健康管理を身につける
  • 失った歯を回復させて、全身状態を把握し、改善する